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内容説明
図版最大横幅約九〇センチ、随想・自作解題書き下ろし。作品集第二弾。
著者等紹介
山口晃[ヤマグチアキラ]
1969年東京都生まれ、群馬県桐生市に育つ。1994年東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。1996年東京芸術大学大学院美術研究科絵画専攻(油画)修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒロミ
56
大画面に偽りなしの超絶技巧画家・山口晃画伯の素晴らしい作品集です。立体作品もいくつか収録。山口氏の作品は過去と現在が交錯した混沌となりがちな街並みをスッキリとした美しい線の緻密な作画で魅せユーモアを織り交ぜたところが真骨頂とも言える。「藝大に入ったから絵が上手くなるわけではない。絵が上手いから藝大に入れたのだ」と某デッサンスクールの講師が仰っていたが山口氏の幼少期の作品にはもうその片鱗が伺える。以前Eテレで14歳の頃描いたと言う氏の作品を拝見したが既にもう超画力だった。ユーモアたっぷりのカッコいい画集。2016/02/05
鱒子
48
図書館本。時間と空間をひとまとめ。大きなスケールで細かい絵。精緻な設計。…言葉足らずで申しわけないのですが、天才としか思えません。ご自身によるひねくれた文章もすっごく面白くて、クスクス笑わせていただきました! でもやっぱり、ああ、実物が見たい…2018/04/24
姉勤
44
ジャケ買いということばがあるが、表装に惹かれて手に取り。和洋折衷と言うか古今折衷。温故知新、大和絵の技法とリアリズム。そして、馬型のバイクに跨がるコサック兵やら、電柱の上の街やら、シュールなオブジェ。大判な本書は迫力よりも、細密な描写はルーペを使えば、より楽しめ。建設中のスカイツリーも配する現代の洛中洛外図。障壁画。挙げるにはキリが無い、面白さ。百聞は一見に如かず。おすすめ。2015/04/07
yn1951jp
44
山口は画家ではなく理念としての空間を構築する建築家(アーキテクト)なのだと思う。椹木野衣は、山口は『画家というより設計者であり、精巧きわまりない模型制作者』で『西洋画の手法を用いて日本画を描く』ことで『日本で絵画を描くことの正当性、あるいは異端』という理念を模型化している、という。さらに日本における西洋画の原点として、富国強兵に貢献すべく導入された東京美術学校に先立つ工部美術学校における『西洋画法=一種の軍事技術』という『工学装置としての絵画』に思いはせ『工学と憂国をめぐる美術の忘れられた起源』を観る。2014/12/16
sofia
39
山口画伯の絵は見るたびに発見がある。「邸内見立 洛中洛外圖」は「御所」が「碁所」になっている。「中西夏之氏公開制作之圖」はじっくり見たことがある。寄稿には難しいことが書いてあるが、私は楽しむだけにする。2020/12/19