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目次
本画
下絵
解説
印章
略年譜
掲載作品一覧本画
掲載作品一覧下絵
著者等紹介
平野重光[ヒラノシゲミツ]
1940年、京都生まれ。1964年、同志社大学文学部卒業。同大学院を経て、1968年、京都市美術館に勤務。2001年、倉敷芸術科学大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まーくん
74
絵の素養は全くないが、美術館などには良く出かける。日本画は若い頃には余り興味がなかったが、年と共に川瀬巴水の版画や、この上村松園などに惹かれるようになってきた。松園に初めて対面したのは山種美術館か永青文庫か?明治8年、京都に生まれた松園は母の姿を見て母に後押しされて日本画の世界に入ったという。制作年順に掲載されている頁を順に眺めていると、次第に(昭和に入ってから)絵の雰囲気がすっきりしてくる、特に顔がすっきりと。(あくまでも素人の感想)好きな絵は「伊勢大輔」「晩秋」「牡丹雪」そして、やはり「序の舞」。2023/11/22
ヒロミ
51
何度目かの再鑑賞。元気がないときは松園か清方の絵を見て心を澄ますようにしている。本書には松園の全仕事が網羅されている。松園は「一生姉様遊び(人形遊び)をしていたようなものだす」と語ったというが着物や髷のディテールの隅々まで神経が行き届いているしなやかな美人画の数々を見ていると何故か切ない郷愁を覚える。「柳に雪折れなし」ということばがあるが松園の瑞々しく清々しい筆致は正にそれだと思う。松園画の髪形についてのコラムが興味深かった。松園の日本髪に対するこだわりが伝わる。永く手許に置いて大事にしたい画集。2016/03/17
ねむねむあくび♪
49
図書館の棚にて発見♪(^o^)素晴らしい作品の数々に、うっとりと読了しました~(⌒‐⌒)2014/05/18
いっちゃん
17
女性は綺麗でさえあればいいと思いながら描いたことは1度もない、しびれます。京セラ美術館で上村松園の特設展示があり、素晴らし余韻のあるうちにふれた画集です。宮尾登美子の序の舞を読んでいないので、はやく読まなくてはいけない。京都に天才少女ありと言われ、その時代にあっ未婚の母となり、女性初の文化勲章を受ける。どれだけ苦労の多い人生だっただろう。けれどその作品は上品で静謐でたおやかで。2021/08/18
アイアイ
16
明治、大正、昭和と衰退していく日本文化の中で美しい日本画を貫いた女性画家。 鼓、揺や琴に舞などの稽古事をすべて絵の為に行い、さりげない気品や手のしぐさ一つに物語がある美人画を作製。 「女性は美しければよい、という気持ちで描いたことは一度もない」けれど、どの作品も身ごなしに寸分のすきもない完ぺきな美。▽図書館2015/10/04