内容説明
ダンディに傾け!源頼朝から武田信玄、坂本龍馬にいたるまで、日本男子はダンディだった。当世具足に陣羽織、剛毅が輝く戦場ファッション。色道指南、遊里で粋を競う男達。火事と喧嘩は江戸の華、アウトローの伊達姿。豊富な資料が物語る男の美学。
目次
1 武士とダンディズム(さむらいダンディー;戦国武将の身だしなみ ほか)
2 傾きファッションの登場(ダンディーに傾く;傾きファッションのアイテム―華やぐ装剣の意匠 ほか)
3 通と粋のダンディズム(色道指南―島原のダンディズム;通人になりきれない半可通 ほか)
4 アウトローの伊達姿(助六の登場;火事と喧嘩は江戸の華)
著者等紹介
河上繁樹[カワカミシゲキ]
1956年生まれ。関西学院大学大学院文学研究科修士課程修了。京都国立博物館工芸室長を経て関西学院大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヴェネツィア
250
江戸のダンディズムを①「武士とダンディズム」②「傾きファッションの登場」③「通と粋のダンディズム」④「アウトローの伊達姿」といった観点から語って行く。もちろん、視覚資料入り。①では、古くは「源頼朝像」から。もっとも、これは衣冠束帯姿なので、武士のというわけでもない。武将たちが綺羅を競う『蒙古襲来絵詞』あたりの絵巻が中世期の武士のダンディズム。近世には本田忠勝の「黒糸縅胴丸具足」や黒田長政の具足に、派手派手しい陣羽織。刀剣に鍔に印籠といった装身具。②の傾き者たちは、半ば倒錯と暴力の世界。⇒2024/08/08
LcK0812
1
読んだ資料メモ。男性の着物本はとてもすくないので大変お世話になる本。江戸風俗図巻が大きくフルカラーで載っているのがとってもとってもありがたい。もっとページが多くなると一般書ではなくなってしまうがこの手の本がもう少し増えてほしい2022/02/11