内容説明
日本人がこよなく愛する桜の花を名画にたどり、意匠の中に見出した、美しい桜尽くしの本です。「源氏物語画帖」を彩った気品。「醍醐花見図」の絢爛。浮世絵の中で、吉原の花魁道中と妍を競うあでやかさ。桜文様は、着物や蒔絵の調度にもつややかに咲き満ちています。本書にはまた、江戸時代の貴重な桜花写生図や、失われゆく名桜の姿をとどめようと、「桜守」先代佐野藤右衛門が作成した昭和の桜花図譜も収めました。さらに、山桜、彼岸桜、大島桜、里桜などさまざまな品種を鮮やかに捉えた写真を付しています。平安時代よりこのかた、先人が桜に寄せた美意識と造形の粋をこころゆくまでご堪能ください。
目次
日本人と桜
桜に遊ぶ
桜を描く
桜花図譜
桜の意匠
桜の種類
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takakomama
4
桜が描かれた日本の名画、絵巻、図譜、調度品、風景写真などオールカラーの桜尽くしの本。桜の季節には、「今年もお花見できて良かった。来年もお花見したい。あと何回お花見できるかしら」と思います。桜は特別な花ですね。2019/04/16
雨巫女
3
私の想い出の花で、身近にある花です。大阪の造幣局でみた桜達が、日本画で描いてあるページが、一番好きです。2010/06/10
rapo
2
桜の写真や絵が満載でとてもぜいたくな気分になれる。春が待ち遠しいな。昔も今も、日本人は桜好きですね。2017/02/24