内容説明
久々に定跡書を書こうと思った。AIというパートナーを得て将棋は弾け飛んだ!劇的に“変わりゆく現代将棋”の全貌を“羽生の頭脳2020”が懇切丁寧に解説する。
目次
第1部 居飛車編(後手、早繰り銀の速攻―矢倉;右桂を使った急戦―矢倉;先手の急戦策と5筋保留―矢倉;古くて新しい形の新展開―矢倉;後手、右桂活用の工夫―矢倉 ほか)
第2部 振り飛車編(エルモ急戦の攻防―四間飛車;緩急自在のエルモ囲い―四間飛車;謎の金上がりの意味と狙い―四間飛車;ミレニアムへの新対策―四間飛車;振り飛車でミレニアム―四間飛車 ほか)
著者等紹介
羽生善治[ハブヨシハル]
1970年9月27日、埼玉県所沢市生まれ。二上達也九段門。85年四段、88年五段、89年六段、90年七段、93年八段、94年九段。1996年2月七大タイトルを完全制覇。2017年12月永世七冠達成。2018年国民栄誉賞受賞。タイトル獲得は竜王7期(永世竜王)、名人9期(永世名人)、王位18期(永世王位)、王座24期(名誉王座)、棋王13期(永世棋王)、王将12期(永世王将)、棋聖16期(永世棋聖)、合計99期(史上最多)。棋戦優勝は45回(以上の記録は2021年3月末現在)。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 評価
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うた
5
前期の豊島竜王対羽生九段の矢倉超急戦や、昨日の藤井棋聖対渡辺名人の相掛りでの殴り合いのように、将棋の定跡は日々変化している。本書は羽生九段による最先端の解説です。少し前に流行った角換わり腰掛け銀で後手玉が二段目をうろうろする待機策や、突飛にみえる4一飛に振る理由にも触れられていて、私程度でもすこしは理解できるようになっています。角換わりはほんとサーカスみたいだ。2021/06/07
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3
羽生善治の久し振りの定跡書。というか将棋の定跡書を久しぶりに読んだ。昔はかなり序盤の研究をしていたけど完全に浦島太郎ですね。現代のテーマ図はAI将棋の影響なのでしょうか、急戦のものが非常に多い印象。居飛車の急戦なんか怖くて指せなくなっちゃいそう。 2023/07/10
⭐︎治栄⭐︎
3
今日の対局である「おーいお茶王位戦」の藤井五冠を破った豊島9段の戦略からも解るように、将棋定石はAIの進化と共に大きく変化している。本書は、アマチュアには難しいと感じる部分も数カ所あったが、羽生先生の丁寧な解説があり、私の最近の将棋スランプ脱出に有効なヒントが散りばめられており、とても参考になった。2022/06/29
かーんたや
2
書名が内容を適切に表しているとは言い難い。2021/07/06
⭐︎治栄⭐︎
1
現在の序中盤は、旧定石から大きく変化しておりネット対局だけではアマには理解は困難だと思う。本書再読の効果が、来週の将棋大会3連覇という結果に出ることに期待したい2025/01/01