内容説明
羽生先生はどうして簡単に勝てるのだろう。どうしてあんなに気持ちよく勝てるのだろう。“一本の線”としての終盤を羽生先生と一緒に考えよう!「あなたの考えと私の寄せを比べて下さい」。
目次
第1章 手の流れと局面のテーマ(優勢な時はわかりやすく;手筋の連続で寄せる ほか)
第2章 守りの急所を見抜く(徹底的に弱点を衝く;最強の守備駒を攻める;要の駒を見抜く;勝負手を通さない)
第3章 玉頭戦と端攻め(玉頭戦の基本;攻める場所の違い;端攻めでポイントをかせいだ時;玉頭戦と端攻め)
第4章 卒業練習(ぎりぎりの詰めろをつなぐ;相手の攻めをしのぎつつ攻める ほか)
著者等紹介
羽生善治[ハブヨシハル]
1970年9月27日、埼玉県所沢市生まれ。二上達也九段門。85年四段、88年五段、89年六段、90年七段、93年八段、94年九段。タイトル獲得は竜王6期、名人4期、棋聖6期(永世棋聖)、王位11期(永世王位)、王座14期(名誉王座)、棋王13期(永世棋王)、王将8期、獲得合計62期。棋戦優勝は28回(以上の記録は05年12月現在)。96年2月七大タイトルを完全制覇(史上初)。94年2月都民文化栄誉賞、96年3月内閣総理大臣顕彰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Gamemaker_K
7
【蔵書整理シリーズ】初めて読んだときよりも正答率は間違いなく落ちているな(初見の時も2割くらいしか正解していなかったと記憶)。強くなりたい私からすると、最新の将棋の戦術・定跡よりも、こういった「考え方」を教えてくれる本がいい。この本も捨てられんな。・・・今日は名人戦第4局の2日目だった。先ほど解説動画を見たが、それはそれは背筋が凍るほどの壮絶な藤井快勝、だった。普通の手というか必然の手すら敗着に捻じ曲げてしまう強烈な重力というか磁場というか、とにかくとんでもない一局だった。2023/05/22
hiroy
6
序盤はまあまあ、中盤の仕掛けがちょっと成功してこちらが有利?だよな?次はどうしたら刺さる?からの~緩手連続で盤面の端っこにポツンと置かれた種駒から怒涛の逆転負けが多すぎて不健康なので一念発起して購入。次の一手は詰将棋と違って絶対の正解はないので気楽に挑戦できるし、まさに中盤の終わりかけから終局までの連続した攻め、寄せなので順を追いやすい。正解率はとてつもなく低いが羽生最強九段の思考が追えて楽しい楽しい。開始局面だけ見るととてもここから寄せに行こうとは思えないんだけど見事に投了まで追い込む手腕がまさに芸術。2024/11/17
glaciers courtesy
5
「終盤術」と言いつつ課題の局面の始まりは中盤だったりする。その恐らくプロでも勝敗の帰趨のハッキリしていない局面から、最善手の応酬によって詰みまで「一本の線」として読んでゆく。僕の実力ではこの本は「終盤術を鍛える本」ではなく、「羽生善治の手の意味を知り、鑑賞する本」ということになってしまうけど、自分でプロが考えた局面と同一の局面を考えることによって、プロの凄さを痛感できるという意味ではホント名著だと思う。2010/08/30
こわっぱ
4
はっはっは、全然読みが羽生先生とあわない。 まあ、俺がヘボなんですね。やっぱすごいっす。
kinaba
3
一手もあたらない。確かに自然とこういう手から見えるようになると低級脱せそうな次元の差がある2015/02/14
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- 和書
- 那蘭のどか 忘れたくない