内容説明
すべて実名で明かされる。泊原発3号機も、敦賀原発2号機も。データ改ざんの強要から公益通報にいたるまで。「公益通報者保護法」は、通報者のあぶり出しか。
目次
1 こうして正義は排除された!記録改ざん命令に背き、再雇用拒否へ(泊3号機使用前検査で検出された“異例の検査結果”;翌日の再検査で「条件付き合格」 ほか)
2 提訴、そして社会への告発「3・11」で変わった風向き(原子力安全委員会、原子力安全・保安院への再審議請求;1999年敦賀原発2号機で起きた「冷却材漏えい事故」 ほか)
3 40年見てきた「原子力村」の実態(原子力には明るい未来があった;灘高時代に原子力の道に進むことを決意 ほか)
4 人類は原子力を放棄すべきか?悪いのは科学技術ではなく、人間だ(脱原発派、そして原子力研究推進派;いまの原発施設では安全を保てない ほか)
5 「公益通報」が日本の社会を変える(公益通報者保護法は、実質的には“公益通報者摘発法”!?;「組織の利益」に屈する「公益」 ほか)
著者等紹介
藤原節男[フジワラセツオ]
大阪大学工学部原子力工学科を卒業後、1972年4月、三菱原子力工業(後に三菱重工と合併)に入社。その後、日本原子力研究所を経て、2005年に原子力安全基盤機構に勤務し検査業務部調査役に。2009年3月、北海道電力泊原子力発電所3号機の使用前検査を手がけ、組織的なデータ改ざんなどを公益通報したために勤務先である原子力安全基盤機構を、2010年3月解雇された。現在は「脱原発派」として執筆、および全国各地に講演活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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