内容説明
ネットで話題のBL小説、ついに書籍化。王が抱いた相手には所有のしるしが現れる―。神の血をひく5人の王が治める国、シェブロン。「星見」という力を持つ幼い妹の代わりに、傲慢で冷酷な青の王・アジュールに召し上げられたセージは、彼にその身を捧げることとなる。妹と離れ寂しさを募らせる宮殿での日々。出会った赤の王の優しさに癒され、淡い恋心を抱いていく。しかし、他の王の所有物であるセージに、その想いは許されるものではなかった。そんなセージをあざ笑うかのように弄び、突き放す青の王。暖かな時間を壊された悲しみと、彼への憎しみにセージは声を失い、秘めた神の血が目覚め―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふかborn
41
借本☆常日頃、王国ファンタジーに耽美があれば良いのになぁ~と願っていた私にはどんぴしゃでした。ありがとう、ありがとう!物語冒頭から、主人公が王宮に召し上げられて高貴な方々にこき下ろされたり、少なからずの理解者と心を通わせたり、禁じられた身分違いの恋に焦がれたり、しかも常に逃れられない理由がお話の奥深さを彩っています。王国物のお約束がふんだんにあしらわれた中、合間合間にBがLしてるのだから、主題に関しては何も言うことはありません…満足です!以降、愛のある苦言に続く2014/09/03
フキノトウ
38
なんだこれ!面白い!分厚いのが嬉しいです。読み出したら、ページをめくる手が止まらなかった。セージが結構、不幸な目にあってきてるのに、どこかケロッとしてるのがいい。青の王が、あらすじを読んだ時点で、汚い親父をイメージしていたんですが(笑)全然違うし、Sだけど、情が深そう。これからの展開が楽しみです。2013/11/18
このん
34
(2013年11月21日3501)分厚いけど面白かったがⅡとⅢもあるのか…。青、黒、紫、緑、赤の5人の王が治める国のお話。セージ(兄)の妹ヒソクは星見(予言者)で青の王の元へ行く事になった。酷い目に合うと心配したセージが身代わりとなり出向きヒソクとして扱われ、またセージもヒソクとして振る舞うが身に降りかかる色んな出来事。妹のヒソクが亡くなり自分が緑の王となってしまうが、貧しい育ちだった為に知らない事が多い。青の王は本音の所では緑の王を心配してるし緑の王も青の王に気を許してると思う。どんな風になるか楽しみ。2013/11/21
そらねこ
28
ちょっと辛口です。買ってから随分積んでましたがやっと読み始めました。評判が良いだけにちょっと期待しすぎたかな。ファンタジーで大筋は面白いし設定や世界観は良い。BLなのかファンタジーなのかと聞かれたらファンタジー?でも大筋は過去と現在の世界を行き来しながらの恋愛?どちらにも焦点が絞り込めず漫然としているかなぁという印象。決して面白くないわけじゃありません。ただ、これだけの設定を生かす構成力と文章力不足なのかな。コミカライズは面白く読めたのでそうだと思います。次々と頁をめくる魅力が文章に欲しいなぁ(*´Д`)2016/12/13
じぇりい
23
電子版。唐突に変わる場面。ああ、これはセージの夢や過去に飛んだ話だと分かるまでは少々戸惑いながら読む。王となった者は敬称も含め名前が複数なので、それも最初はややこしかった。ただ世界観は好きなのでこのまま次巻へ。2016/05/17