内容説明
色街にある男娼館の帳場で働く朱は、3年前、若く男前の主の牙月に拾われたときから彼のことを慕っている。子供っぽくて色気のない自分の想いは牙月に届くはずもないが、ずっとそばにいることが朱の願い。だが、朱の将来を案じた牙月に店をやめて都で役人になれと言われてしまう。彼のそばにいたい一心の朱は、男娼になって店で働くと言い出すが…。書き下ろし短編も同時収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kira
11
5/5 不細工な健気受けに萌えた。器量良しでなくても、好きな牙月のために懸命にがんばる朱がかわいい。朱の気持ちに応えようと、牙月のとった行動に好感度最大。何度も読みたい本にリスト入り。2017/04/28
Kira
8
再読。軽く読めるBL。子犬のように攻めを慕う受けに初読みのときには切なさを感じたが、今回はそうでもなかったかな。今は大人同士の恋愛を読みたい気分なのかも。2022/01/04
りんご☆
6
読了2016/03/27
しずか
3
可もなく不可もなく…といったところ。受が不細工という設定ですが、それでも一途で健気で、攻もまんざらでなさそう。さほど障害もなくくっつくんだろうな~と、だいたい先が読めてしまいました。一瞬、実は男妾としての教育だった云々のくだりでは、ちょっと面白くなるのかと期待してしまいましたが、それもすぐにあっさりと覆されて…。あまりハラハラすることなく、甘々な展開が好きな人にはオススメかもですが、私には物足りなかったです。2014/10/31
なめさち
3
ひたすらに一途で健気な朱の想いが、本当に切なくて愛おしくなっちゃいました…。 良くありがちな美少年設定ではない(不細工とか言われてるし)所がまた良い! そんな朱に絆されて、どんどんヘタレていく牙月さんも素晴らしいです(笑)2010/08/17