内容説明
19世紀の終わり、父の死により侯爵となり、膨大な資産を受け継いだアーネストの元にある日、かつての同級生・ダニエルが訪ねてくる。なんと彼はアーネストの父の愛人だと名乗り、ダイヤモンド採掘の出資を求めに来たのだ。ダニエルの周りを惹きつけるが、どこか危険な雰囲気に警戒するアーネストだが、自分の事も欲しいというダニエルに幾度もキスを許してしまい…。
著者等紹介
剛しいら[ゴウシイラ]
6月9日生まれ。東京都出身・千葉県在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まふぃん
14
紅茶シリーズのお話らしい。ご先祖様のお話なのでこの本だけでも充分に楽しめました。よくある執着ものかと思っていたら、それだけではなく思った以上に話が膨らんでいました。機会があれば紅茶シリーズにも手を出してみよう♪2015/10/30
りんご☆
8
読了2015/07/18
うにすけ
7
シリーズ物なんですね、知らずに読んだけど気にならず読了。海外のロマ本のような雰囲気で私好みでした。ちょっぴり世間知らずっぽい(主に恋愛関連)アーネストがどんどん落ちていくのかなと心配しつつ読み進めたら、ダニエルが思ったよりは強引ではなく、だんだん甘くなるしでニヤニヤしてしまいました。今後の二人はどうなるのかなぁと続きが読みたくなりましたよ(いろんな国に行きそうな?日本??シリーズを読まないと~~!)。2015/03/24
あれぐり
5
植民地のインドでのダイヤモンド採掘なんて、小公女の時代だね!それでもってミルククラウン社の前身なんだね!ということは、アーネストの弟の子孫なのかな?ストーリーは密度が濃くて面白い!英国貴族の生活(キュウリのサンドウィッチが食べたくなる!)からインドでの生活、階級制度への反発、海外での安い労働力の問題等盛り沢山!それでちゃんとまとまったエンタメなのがさすが!ラストの2人のイートン校時代のイラストが堪りません♪2010/09/10
こたりん
3
安心してよめるさすが巨匠☆紅茶シリーズの先祖さまにこんなエピソードをもってくるなんて。学生時代のお互いを気にしながらツンツンすごしていたふたりが読みたい! 海老原さんのおまけのイラストだけで、妄想して、萌える。そして、今の時代の問題点(途上国の安い労働力・それを搾取するような資本主義など)にも通じるようなこともしっかり描かれていて、本当に感服いたします。世の中1000円ジーンズとかで騒ぐけど、どこかで誰かが泣いてるんじゃないか…なんて思ってしまうもんで。2010/03/09