内容説明
150年前に開港した新潟港。「不開港場に異ならざるごとき」と新潟税関職員がぼやいた港に、にぎわいと輸出実績をもたらしたのは、新潟から北の海へこぎ出した北洋漁業家たちだった。海に生き、海に死んでいった人々の軌跡をたどる。
目次
開港前夜―一八六八年の新潟
新潟開港
新潟のまち
北洋へ
漁の実際
石油と鉄道―変わる新潟
日露戦争と北洋漁業―オホーツクの海賊
北洋漁業最盛期
明治後半の新潟
北洋漁業の裾野
新潟市の大正三年
ロシア革命と北洋漁業
開港五〇年の新潟
北洋漁業の終わり
新潟の漁業家