内容説明
特異的な環境で生まれた「シマ固有の暮らし」に迫る。沖縄・八重山諸島に属する竹富島や黒島、鳩間島、新城島、波照間島は、石灰岩の台地・段丘からなる「低い島」であり、隆起サンゴ礁の島である。島の最も大きな制約条件は土地が限られていること。地域コミュニティが地域内の土地や空間の使い方に方向性を示してきた。浜辺、池沼、田畑や宅地、墓地、あるいは、開発行為…。本書は、これらを環境史的にあきらかにする。
目次
序章
第一部 往来(八重山諸島の近海航海者―礁湖環境をめぐる水平統御の成立と終焉)
第二部 焼香(子孫の絶えた家の先祖祭祀―波照間島における預かり墓と焼香地;地域コミュニティと無縁墓の守りの方法)
第三部 コモンズ(観光まちづくりをめぐる地域の内発性と外部アクター―竹富公民館の選択と大規模リゾート;ローカル・コモンズとしての浜辺―認可地縁団体による所有者不明土地の名義変更をめぐって)
終章
著者等紹介
藤井紘司[フジイコウジ]
1982年、広島県広島市生まれ。早稲田大学大学院人間科学研究科博士課程修了。博士(人間科学)。現在、千葉商科大学人間社会学部准教授。専攻は環境社会学・民俗学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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