内容説明
九州南部から中琉球に至る広い県域をもつ鹿児島県。そこに産するカミキリは、九州から南下した種群、大陸の遺存種と推測できる中琉球の種群、海流で北上した種群の三つに分かれ、それぞれが独自の進化を遂げてきた。本書は、特産種54種を含む全376種について、幼生期の生活史を中心に解説する。
目次
1 鹿児島県のカミキリムシの生育環境
2 鹿児島県のカミキリムシの総説
3 鹿児島県のカミキリムシの記録とその解説
4 鹿児島県産カミキリムシ分布表
著者等紹介
森一規[モリカズキ]
1953年7月鹿児島市生まれ。陶芸作家、吉田森窯当主。日本甲虫学会、鹿児島昆虫同好会会員。ライフワークで日本国内だけでなく、台湾などアジア圏のカミキリムシの幼生期の研究を手がける
津田勝男[ツダカツオ]
1957年長崎市生まれ。鹿児島大学農学部教授、鹿児島昆虫同好会会員。鹿児島大学学生時代より甲虫類、特にカミキリムシの魅力に取り憑かれ現在に至る
神園政行[カミソノマサユキ]
1957年生まれ。診療所勤務、鹿児島昆虫同好会会員。2005年からカミキリに興味を持ち、生態・分布調査を楽しむ
田中和臣[タナカカズオミ]
1957年1月福岡県生まれ。鹿児島昆虫同好会会員。学生時代と企業を定年退職するまでの都合8年間、鹿児島県のカミキリに親しむ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。