内容説明
近代国家建設、偉人の輩出。頑迷な薩摩で、何故できたのか?学問を軽視し、格式にこだわる頑迷な薩摩の風土。藩の中枢役人たちも仕事より酒量を競う有り様。上級武士に人材なしとされる薩摩で、いかにして近代国家の礎を築き、西郷・大久保ら多くの偉人を輩出させたのか?斉彬と接した語り部たちの記録から明らかにしていく。
目次
第1章 華麗なる血脈
第2章 天下泰平の時代
第3章 斉彬藩主就任前の薩摩
第4章 斉彬の人物像
第5章 藩主就任
第6章 斉彬のマネジメント術
第7章 調練
第8章 情報ネットワーク
第9章 諸大名との交流
第10章 身分の壁
第11章 斉彬の死と安政の大獄
著者等紹介
安川周作[ヤスカワシュウサク]
1953年生まれ、兵庫県神戸市出身。京都大学法学部卒業後日本興業銀行(現みずほ銀行)に入行、2003年より千葉黎明高校(千葉県八街市)に出向し4年間校長を務める。その後株式会社アンビシャス専務を経て、2010年より株式会社島津興業に勤務。現在は専務取締役として島津家別邸仙巌園を統括するかたわら、放送大学非常勤講師となり鹿児島学習センターの面接授業「島津斉彬の集成館事業」を共同担当、斉彬の人材育成やマネジメントについての講義を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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喪中の雨巫女。
9
《私-図書館》薩摩藩士が、幕末維新・明治を活躍できたのは、斉彬さんのおかげかもしれないなあ。斉彬さんの活躍した期間が、思っていたより短かった。2022/01/07
Go Extreme
1
血脈:家康子孫 島津重豪と池田政治 天下泰平の時代:江戸幕府の構造 西欧列強の進出 鎖国論者主張 工業化のはじまりー集成館 教育改革 斉彬藩主就任前の薩摩:薩摩に人材なし 重豪の国風改革→隠密潜入 人物像:質素+事業資金惜しまず マルチタスク 趣味は仕事 藩主就任:頑固な国風変化 民間の細事まで知る マネジメント術:公平と気配り 教育熱心 調練:海軍創設 情報ネットワーク:高橋栄格と三村晴山 諸大名との交流 身分の壁:上級武士に人材なし 地位と任務は別 斉彬の死と安政の大獄:斉彬と井伊直弼 照國大明神2024/09/26
Pi-ta2
1
「土民その徳に感泣し、暮夜あるいは暁方 賽銭十文二十文を紙に包み、 城門内に捧げ献ずるもの絶えざり」 もって知るべし。2023/01/08
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