内容説明
この島は、世界の縮図だ。ミクロネシア連邦チューク州に属する周囲約2.5キロメートル、人口約300人の小さなピス島。ここは観光客が訪れる島ではない。宿泊施設はないし、空港もなければ、島に渡る定期船などもない。そこには独自の自然、文化、社会経済システムが存在している。
目次
第1部 チューク州(海域の環境;陸域の環境;島の成り立ち;歴史・社会経済)
第2部 ピス島(暮らし;伝統と近代が交差する食生活;海と生き物たち;植生と植物利用;公衆衛生)
著者等紹介
大塚靖[オオツカヤスシ]
1968年、愛媛県生まれ。九州大学理学研究科修了、博士(医学)。大分大学医学部を経て、2014年より鹿児島大学国際島嶼教育研究センター准教授。専門は衛生動物学・寄生虫学。吸血昆虫であるブユの系統分類や、ブユが媒介する寄生虫に関する研究に従事
山本宗立[ヤマモトソウタ]
1980年、三重県生まれ。京都大学大学院農学研究科博士課程修了、博士(農学)。名古屋大学農学国際教育協力研究センター、京都大学東南アジア研究所(研究機関)、日本学術振興会特別研究員PD(受入:京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)などを経て、2010年より鹿児島大学国際島嶼教育研究センター准教授。専門は民族植物学・熱帯農学。アジア・オセアニアにおける植物利用(特にトウガラシ属植物の遺伝資源・文化資源)や食文化に関する研究に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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