内容説明
世界自然遺産の評価を受ける奄美群島。その豊かな生態系の基礎を作るのが、多様な植物の存在である。本書は、鹿児島大学生物多様性研究会が、植物を「自然界に生きる植物」と「人に利用される植物」に分け、19のトピックスを紹介する。
目次
第1部 自然界に生きる植物(琉球弧の地形―現在の地形形成環境と地形形成プロセス;南西諸島における島嶼間の植物相比較;奄美大島と徳之島の山地照葉樹林;奄美大島の海岸の植生;九州島南部と薩南諸島の外来植物事情 ほか)
第2部 人に利用される植物(奄美諸島先史時代の植物食利用;冬作と夏作―奄美群島の雑穀の系譜;奄美群島の里山と植物利用;植物繊維を織る―奄美群島の染織文化;サトウキビの伝来と種の融合 ほか)