内容説明
植物の汁でひどいカブレ、とげでケガ、野草を食べるはずが毒草を食べた―などと、いうことがないように。野外活動の基本書。中毒、皮膚障害、とげ、花粉症等、毒草192種収録。
目次
1 植物の一部分を食べることで健康に異常が現れる有毒植物(これまでに重篤な食中毒事故を起こした有毒植物;誤食により重篤な食中毒を起こす可能性が高い植物;誤食により嘔吐、胃腸障害などを起こす植物;ペットや家畜が食中毒を起こす可能性の高い植物)
2 葉、花、果実などの汁液に触れることで、皮膚に炎症(かぶれ)を起こす可能性のある有毒植物
3 茎や葉や果実についているとげに触れることで、強い痛みを感じたり皮膚に炎症を起こしたりする有害植物
4 花粉がアレルギーの原因となっている有害植物
著者等紹介
川原勝征[カワハラカツユキ]
1944年鹿児島県姶良市加治木町に出生。1967年鹿児島大学教育学部卒業(以降、2005年3月まで県内公立中学校7校で理科の教諭)。2005年定年退職。以後、鹿児島大学教育学部・大学院理工学研究科非常勤講師(2007~2014年度)、理科支援員(鹿児島県日置市、2008~2014年度)。日本シダの会・うるし里山ミュージアム・鹿児島植物同好会所属。環境省「モニタリングサイト1000里地調査」調査員(Core site:姶良市漆)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 評価
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
禿童子
16
身近な植物に意外な毒がある!鹿児島の中学校の理科の先生が分かりやすいカラー図鑑形式で解説する実用性が高い本でした。自分自身の身の回りを見ても「ホント?」という実例がありました(https://bookmeter.com/communities/336506/comments/809054 )。山菜を取って食べる人は誤食に注意(スイセン、スズラン、アジサイ)。小さなお子さんは何でも口に入れるからアサガオの種に要注意。猫や犬の餌にねぎ類は禁物。園芸や生け花の方はかぶれを起こす植物が多いので気を付けて下さい。2017/08/25
うなぎ
10
鹿児島の方が書いた身近な植物毒の解説本。植物毒系の本で特にわかりやすかったので、興味ある人は入門書に読むといいかも。園芸やフラワーアレンジメントでおなじみの花が!と驚きながら楽しめる。2018/05/14
三浦正
2
「南方新社」、植物関係では聞いたことないなと思いつつ開いて見ると鹿児島市の地方出版社、本書の他にも11冊のカラー写真植物図鑑類の広告宣伝も載っており、南九州地域で頑張っているな!という感じ(意欲)が伝わってくる。馴染みのあるもの主体に、192種の有毒・有害効果を持つ植物を、4群(食中毒系更に4区分、かぶれ皮膚障害系、とげ外傷系、花粉症系)に分けて、綺麗なカラー写真で紹介、解説している。自分は一応の知識は持っているので食中毒系の誤食はしないと思っているが、かぶれ系のものは結構自宅にあるので参考になった。 2017/08/16