目次
第1章 青年期(下級武士の長男;明治天皇の前でフランス語朗読 ほか)
第2章 八重山諸島を本格調査(困難待ち受ける調査;マラリアに罹患 ほか)
第3章 南島の人類学的な調査(琉球の「ノロ」;琉球諸島の「結縄文字」 ほか)
第4章 台湾総督府時代(日清戦争に従軍;台湾総督府の初代殖産部員に ほか)
著者等紹介
名越護[ナゴシマモル]
1942年、奄美大島宇検村生勝生まれ。1965年、鹿児島県立甲南高校から立命館大学法学部卒。同年3月、記者として南日本新聞社入社。2003年3月末に編集委員で定年退職。鹿児島民俗学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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志村真幸
3
著者は南日本新聞社の元記者。 田代安定は幕末に鹿児島城下に生まれ、沖縄や奄美を調査し、政治的な提言をくりかえした人物。 その仕事は幅広く、植物学、民俗学、政治、経済に渡った。また、地域の発展にとりくみ、いかに産業を興して島の生活を改善していくかに腐心した。残念ながら提言レベルに留まり、ほとんど政策には受け入れられなかったようだが、再評価されるべき人物であるのはまちがいない。 本書は、田代の生涯を再構成しつつ、紹介した内容となる。田代安定という人物を掘り起こしたことに価値がある。2022/12/22