内容説明
大学は地域の知の拠点となれ。大学が生き残りをかけて、地方創生・地域再生に取り組む時が来た。本書は、地域と大学の連携やプロジェクトなど、全国各地の実例を取り上げ、その関係者への取材を中心に、学ぶべきそのノウハウを詳細に提示する。注目すべき取り組み事例や学長対談など、全15テーマで構成。
目次
序論 なぜいま、地域と大学なのか
第1章 地域との連携について学長に聞く
第2章 自治体主導型の大学連携
第3章 地域イノベーションのかたち
第4章 生涯学習のかたち
第5章 地域産業の再構築・活性化
第6章 コーディネート機能の重要性
第7章 地域のシンクタンクとしての大学
著者等紹介
萩原誠[ハギワラマコト]
1945年鹿児島県生まれ。1967年京都大学法学部卒。帝人株式会社(マーケティング部長、広報部長)に勤務後、東北経済産業局東北ものづくりコリドークラスターマネージャー、日本原子力学会倫理委員、鹿屋体育大学広報戦略アドバイザー、静岡県東京事務所広報アドバイザーなどを歴任。現在は経営倫理実践研究センター(BERC)主任研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hika
5
地域と大学の関係を巡って、全国の国公私立大学の関係者へのインタビューを中心にまとめられている。地域のために大学をどう使うべきかという視点が強いと感じた。大学、行政、住民それぞれが対話することで「大学」がその地域でできる役割を共に創りだすことが大切なのだろう。2017/01/22
Nobu A
4
2016年初版。右肩上がりの経済成長が終焉を迎え、これからは持続可能な社会を目指し地域と大学の連携が必須。文科省の「地域の知の拠点としての大学(COC)」が後押し。様々な大学と地域の恊働実践例とその考察を読み、簡単なようで非常に難しい二つの融合を実感。しかし、生き残りをかけて各地で地域に根差した試み。コーディネート機能の重要性が際立つ。「学び直し」をキーワードに新鮮な視点を持つ大学生と地域住民の価値の創造と6次産業が鍵になるだろう。一方で、海外の産学官連携の状況も気になる。国際比較やより多くの知見が必要。2020/05/03