内容説明
富士山大噴火、東北沖、房総沖、駿河灘の断層が次々と大地震、大津波を引き起こす。東京湾岸のガスタンク、石油タンクが火を噴き、東京は火の海に包まれる―。琉球弧の奄美、沖縄には、ユタ神というシャーマンが存在する。その血を濃く受け継ぐ男性は、この壮絶な予知夢とともに神となった。法政大学沖縄文化研究所で、琉球文学、神話学、民俗学を研究する著者によって、このユタ神誕生の全容が明らかにされる。
目次
ユタ
Y氏の成巫前
Y氏の成巫
霊視
Y氏の霊的な体験
霊能力
風
森
海
シマ(集落)〔ほか〕
著者等紹介
福寛美[フクヒロミ]
1962年東京生まれ。現職、法政大学兼任講師。法政大学沖縄文化研究所兼任所員。琉球文学・神話学・民俗学。1984年学習院大学文学部国文学科卒業。1987年学習院大学院人文科学研究科博士前期課程卒業。1990年学習院大学院人文科学研究科博士後期課程単位取得退学。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あおい
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東京に住む奄美出身のY氏がユタ神になる経緯のノンフィク…2013年上梓、冒頭からY氏の予知夢”激甚災害のビジョン”からはじまる。ソレは国が滅ぶ的なものでソレを「少しでも大勢の人に伝えなるべく沢山の人を助けるように」という亡き母の言いつけなのだそう…Y氏はユタ家系(祖母がユタ、母は延期願いをしてた)で3兄弟中唯一素質を受け継ぐ次男、先天的・後天的環境からユタになるべくしてなったもよう…Y氏の語る事象は多くないうえ筆者の考察や忖度と他書からの引用が行間を占める為ややこしさがあるがシャーマン誕生の顛末は興味深い2025/03/26
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