内容説明
米潜水艦の追撃をかわしつづけ、不沈船伝説を打ちたてた金十丸。戦後米軍政府に接収後も、教科書密輸事件、シージャック事件の主役となり、人びとの英雄であり続けた。もう一つの奄美、沖縄海上交通史。
目次
トカラの海の嘆き
遠泳の夢を奪った敵潜水艦
追われて逃げた、悪夢の航海
海底に眠る商船の墓標
徳之島の岬に立って祈る
不沈船伝説と名物船長
金十丸の誕生“秘話”
昔をしのぶ“道の島”の連絡船たち
アメリカ軍政府に接収されて
前代未聞の乗っ取り事件
晴れて奄美航路に戻る
夢まぼろしか、「金十丸の世紀」
著者等紹介
前橋松造[マエハシマツゾウ]
1931年奄美大島の名瀬市生まれ。鹿児島大学卒業後、南日本新聞社に入社。大島支社長、論説副委員長、取締役などを経て、1993年に退社。現在、鹿児島国際大学、鹿児島純心女子短期大学で非常勤講師。柳田国男の奄美での足跡を中心に研究
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