内容説明
50歳の時、それまでの生活をすべて捨てスーツケースひとつで羽田空港に降り立った男、アーロン・メロン。彼は、その後わずか数年で、日本女性の心を虜にする「フェイラー」ブランドを創りあげ、日本人「山川阿倫」になった。何が彼を大成功に導いたのか?その波瀾万丈の物語!
目次
第1章 四つのパスポート
第2章 脱出
第3章 運命の出会い
第4章 セレンディピティ
第5章 売れなかった「ベストセラー」
第6章 国籍
第7章 ビジネス戦記
第8章 僕は僕なのだ
第9章 星に帰る
著者等紹介
大江舜[オオエシュン]
1970年、慶應義塾大学英文科卒。新潮社勤務を経て著作活動に。1995年、フランス芸術文化勲章シュヴァリエ受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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海老エミ
7
面白かった。フェイラーのタオルを日本に広めた山川アーロンさんの人生。フェイラーのタオルは元々ベルギー、ドイツで作られていたらしく、1日あたりの生産量が1.5m幅織機1台でで3mという希少な高級生地だったものを輸入した。50歳に来日し享年91歳。2023/09/21
あたぱ
0
「朝ドラの原作本にお薦め」表紙で損してるかな。 ドイツのシュニール織りを日本に浸透させた、国際カップルによる笑いあり涙ありの創業ストーリー。ナチスによるユダヤ人迫害を恐れ、故国ルーマニアから脱出したアーロンは、後の妻となる日本人カズコと出会う。独占的販売権を得るため2人で現地に頼みに行く話や、日本人のアイディアで、バッグ、ポーチ等の2次加工品の製作する話。当時の百貨店の権力にも屈せず、対等な取引を要求する姿勢。「芸術性ある日常」と「無借金、社内の消耗品節約、ノー接待」の経営方針。読み応えあり感動!!2019/08/04