内容説明
町の米百俵。それは、よりよい商工人を育てあげることにあった。米百俵の小林虎三郎と対比される長岡商人大橋佐平は、町の教育にめざめた人物だった。長岡商工会議所の淵源をただせば、大橋佐平の見識に行きつく。今、長岡商工会議所は創立100年となったが、町の発展・発達は、温故知新をテーマに掲げた商人大橋佐平の理念に基づいたものだった。52歳で峠を越え、日本最大の出版社「博文館」を創立し、出版界を一変させた風雲児。地方からの改革魂は、幕末の河井継之助に似ている。
目次
雲竜を追って
商人の道
維新の旗風
町の米百俵
洋学校を創る
人力車に乗って
起つ、経済人たち
政治熱
書店と出版
新聞発行
混沌のなかで、生れでてきたもの
仏教の再生を願って
峠を越えて
故郷を背に
博文館を創る
乙羽に明日を託そうとして
夕立の人
著者等紹介
稲川明雄[イナガワアキオ]
昭和19年(1944)長岡市生まれ。長岡市立互尊文庫司書、長岡市史編さん室長を経て長岡市立中央図書館長。新潟県長岡市在住
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