出版社内容情報
駒田 朗[コマダ アキラ]
著・文・その他
内容説明
「国民におカネを毎月一定額配る」ベーシックインカム政策で「世の中のおカネを回す」のだ。ロボットが生産してくれる時代こそ、ベーシックインカム政策が必要なのだ。
目次
第1章 政府は今すぐおカネをばらまこう(国民がおカネをもらえるワケ;人工知能とロボットが仕事を奪う時代 ほか)
第2章 『生活のための労働』の終焉(通用しないこれまでの一般常識;おカネを配ると社会がダメになるは本当か)
第3章 ベーシックインカムで問題解決(ベーシックインカムのメリット;グローバリズムや構造改革への対症療法)
第4章 おカネに縛られない自由な社会(ベーシックインカムの基本思想;未来はディストピアになるのか? ほか)
著者等紹介
駒田朗[コマダアキラ]
社会システム観察家・作家。1963年北海道生まれ。北海道大学水産学部増殖学科卒業。大手製薬会社、建材メーカー等に勤務。2008年、リーマンショックの余波により勤務先会社の倒産を経験しマクロ経済に強い興味を持つようになる。以後、常識に囚われない視点から社会システムの分析を重ね、2014年頃より執筆活動を開始。バブルやデフレの心配がない理想的な経済システムについて考察を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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hannahhannah
11
ベーシックインカムの素晴らしさをばらまきマンが派遣社員の、みうに啓蒙する本。デフレ博士、労働宣教師、神様も出てきていた。対話形式で読みやすい。おカネが増えなければ、経済は成長しない、おカネが増えなければ、給料は増えない、人工知能やロボットにより生産能力は向上し続ける、未来社会は生活のための労働が必要なくなる、毎月1万円のベーシックインカムからスタートすれば良い、緊縮型のベーシックインカムに要注意とあった。ベーシックインカムが支給されたら、全額投資に回します。稼ぎ捌き、さらに加速する回転。2018/07/09
Kじゅう
5
ひろゆきの著書や発言で興味を持ったベーシックインカム。AIとロボットとベーシックインカムを絡めた解説は非常にわかりやすく、キャラクタも個性的で楽しかった。どこまでが現実的でどこから理想に過ぎないのか自分では線引きできていない。共産主義も登場時と雰囲気としては似ているのかも。ベーシックインカムの社会的インストールにはまだまだ実験データが不足しているように思う。2018/07/18
佐藤一臣
4
著者の論調には、ほぼ賛成である。BIの導入で問題になるのは、供給力不足と極度の円安の2点だと思う。インフレね。お金が配られればマンパワーは確実に減少するだろう。仕事をしない人が増えてしまうからだ。するとモノやサービスの供給不足が起こってインフレになると元も子もない。また、政府が大量に円を市場に投入すれば、投機筋からの円安攻勢が考えられる。でも、政府がお金を直接国民に配ると、信用創造が回りだす可能性があり、GDPがものすごい勢いで増えるかもしれない。一億総高等遊民を目指すことができるのがBIだと思う。2024/12/18
よめしま
1
業務が機械化されるなら週5日働かなくても良いのでは?という疑問をベーシックインカムの観点から解説してくれる本。実現性はともかく、ベーシックインカム導入における最初のプレゼンテーションとしては大成功だと思う。賃金に捉われない働き方改革の実現など、現状を踏まえた上での解説に納得感があった。2019/11/24
なかじま
1
ベーシックインカム=バラマキという印象があったのですが、この本の評価が高かったので読んでみました。終始ベーシックインカム万能説を説いていて、説明の理解が(私には)突飛に感じるところも少しありましたが、技術が進歩するにつれて、いつまでも今までの経済体制でやっていこうとするのは無理があるのだなと分かりました。2019/08/20
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