内容説明
老いた父をめぐる風景。北フランスの町、ペリクールで一人暮らしをしている老父アブー。旧家の末裔である父、絶対的な家父長として君臨していた父が、今や老いて認知症になっている。この父をどうしたらいいか。子どもたちにとって必ずしも愛しい父ではないが、立派に生きた過去を持つ父を交代で世話をし、その様子をメールで報告し合う。そこに子どもたち一人ひとりのこれまでの人生が自然と浮かび上がる。父と子どもたちの関係、老い、介護を巡る物語。
著者等紹介
ド・クルソン,ナタリー[ドクルソン,ナタリー] [de Courson,Nathalie]
1951年、パリ生まれの作家、詩人、翻訳家。パリ大学(仏文学)博士。元高校教師
〓井邦子[タカイクニコ]
立教大学大学院文学研究科フランス文学専攻、修士課程修了。明治大学、明治学院大学、成蹊大学、國學院大學等元非常勤講師
大野デコンブ泰子[オオノデコンブヤスコ]
元仏国オルレアン大学文学部准教授。仏国立東洋言語文化学院(INALCO)博士。パリ第7大学(仏文学)修士。米国ジョンス・ホプキンス大学(西洋美術史)修士。慶應義塾大学(仏文学)学士。専門は日本文化史および比較文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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