内容説明
創造的であるためには、作家は常に勤勉でなければならず、安逸な幸福を排除して生きなければならない。『判決』のゲオルク・ベンデマンは、人生をかけて事業に挑むこともなく小市民的幸福を選ぼうとしたことにより、父から罰せられた。(…)カフカは“書くこと”を強く希求しているが、その“書くこと”は、ときに無慈悲な掟として作者にのしかかる。
目次
序論
第1部 創作と流れ(形象と隠喩;創作をめぐるカフカの隠喩―『判決』以前と以後;出口のない“流れ”;“書くこと”と内省)
第2部 “あなた”との出会い(もう一つの転機;“お前と世界との戦いでは、世界の味方をしろ”;語っているのは誰なのか―『断食芸人』、『最初の苦悩』、『小さな女性』;彼女が“私たち”と言うとき)
結論
著者等紹介
三根靖久[ミネヤスヒサ]
1983年生まれ。現在、中央大学経済学部兼任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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