内容説明
ドイツの幼児教育をめぐる政策動向に顕著に見られるようになった教育観や教育課題を、そこにおけるビルドゥングという言葉の意味を再考することで見直す。子ども自身が主観的な学びをまず培うことの必要性を示し、子どもに見えていることを起点とする学びに向けた幼児教育を提案する。
目次
序章 なぜ幼児期のビルドゥングに着目するのか
第1章 幼児教育とビルドゥングをめぐる視点の整理
第2章 教育政策における幼児期のビルドゥングの強調
第3章 幼児教育学におけるビルドゥングをめぐる議論
第4章 ビルドゥング・アプローチの理論的枠組み
第5章 ビルドゥング・アプローチによる教育構想の意義と課題―コンピテンシーモデルにもとづく教育構想との比較をとおして
終章 幼児教育におけるビルドゥングが照らすもの
著者等紹介
中西さやか[ナカニシサヤカ]
佛教大学社会福祉学部准教授。広島大学大学院教育学研究科博士課程後期修了、博士(教育学)。名寄市立大学短期大学部専任講師、名寄市立大学保健福祉学部専任講師を経て現職。専門は保育学・教育学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。