内容説明
田園の憬れ、詩人の使命、運命との格闘、家族と海。ロマン主義詩人ユゴーの詞華(1820年代から1870年代まで)。愛惜の詩50余篇。
目次
亡命前(『オードとバラード』;『秋の木の葉』一八三一年;『黄昏の歌』一八三五年;『内なる声』一八三七年;『光と影』一八四〇年)
亡命後(『徴罰詩集』一八五三年;『静観詩集』一八五六年;『サタンの終わり』一八五九年;『街と森の歌』一八六五年;『諸世紀の伝説』(新シリーズ)一八七七年)
著者等紹介
宇多直久[ウダナオヒサ]
元滋賀大学、滋賀県立大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Mai
2
私には濃すぎる感じもあったが、初期作品は意外と好きだった。ユゴーの力強い言い回しは、シンプルな詩のほうがむしろ合致しているように感じられた。1835年の『黄昏の歌』の「祝祭と饗宴」や1837年の『内なる声』の「オラ……に」、「ある夜に見えない海が聞こえていた」など。亡命後の作品では、しばしばギリシャ神話の神の名や哲学者の名が出てきて、プルーストの名にこだわる感覚は、実はユゴーからもかなり影響を受けているのではないかと思った。2025/10/23
おおくま
0
ユゴーの詩集に触れる。追放前と追放後。どのような気持ちで生きていたのかと、想像しながら。2023/07/11




