内容説明
主著に匹敵する懸賞論文がパリで発見、独・米の研究者の協力、思いがけない結末…ナチスの足音が近づくなかで刊行された、19世紀ドイツの経済学者フリードリッヒ・リストの『全集』。その編集と出版の経緯・困難に迫る。
目次
第1章 『リスト全集』の編集と出版(一九二七‐一九三五年)―ナチスの足音が近付くなかで(前史―「著作集」出版の企画;「フリードリッヒ・リスト協会」(一九二五‐一九三五年) ほか)
第2章 ある懸賞論文の九〇年―執筆(一八三七年)から出版(一九二七年)まで(パリのアカデミーの懸賞論文;リストの応募と審査結果 ほか)
第3章 「フリードリッヒ・リスト協会」の事業―出版と学術大会(「フリードリッヒ・リスト協会」の出版物;「フリードリッヒ・リスト協会」が開催した学術大会)
第4章 「フリードリッヒ・リスト協会」の「会報」から(『リスト全集』の「公告」;二人の学者の訃報―G.F.クナップとG.v.ベロウ ほか)
著者等紹介
諸田實[モロタミノル]
神奈川大学名誉教授。1928年静岡市に生まれる。1952年東京大学経済学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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