内容説明
サッカーやラグビーの起源と称される、民俗フットボール。数世紀にわたって変容しつつ今なお存続しているゲームと、熱狂的なプレーヤーたちに魅了され、25年の歳月をかけてイングランド・スコットランド各地に足を運び調査を行った著者が記す、ルールなきスポーツの実像とその楽しみ。
目次
序章(問題の所在と目的;フットボール研究の前提 ほか)
第1章 民俗フットボールの消滅と存続(消滅した民俗フットボール;英国に存続する民俗フットボールの実態 ほか)
第2章 存続する民俗フットボールの変容(存続する民俗フットボールの変容内容;存続する民俗フットボールをめぐる状況の変化 ほか)
第3章 カークウォールのバー・ゲームの民族誌(カークウォールの概要;カークウォールのバーの起源と歴史 ほか)
第4章 民俗フットボールの存続・継承の現代的意義(民俗フットボールの存続・継承の文化・社会的解釈;現代スポーツへの発展的提起 ほか)
終章(研究の成果;研究の今後の展望)
著者等紹介
吉田文久[ヨシダノリヒサ]
日本福祉大学スポーツ科学部教授(博士:人類学)。専門は体育科教育学、スポーツ人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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志村真幸
2
博士論文を書籍化したものという。 著者はイギリスの民俗フットボール(サッカーの原形となったとされる祝祭的競技)を実地に調査し、歴史人類学の立場から研究しつづけてきた人物。 全体的に、きわめて問題の多い本であった。問題の立て方にそもそも疑問を感じる。先行研究批判(そしてみずからの追求すべき問題点の提示)も、的を外している印象が強いし、見落としている側面が少なからずあり、あちこちで引っかかる。 民俗フットボールを過度に理想化している点も、著者の目を曇らせているのではないだろうか。 2022/08/19
takao
1
ふむ2024/10/20