内容説明
中国、日本、ポルトガル、スペインなどの史料から、渡海者と外交・紛争の事例を多角的に分析。16~17世紀のアジア海域秩序の変転の諸相を明らかにする、グローバル・ヒストリーの試み。
目次
第1部 中国と日本のあいだを往来した人々(最末期の遣明船の動向と「倭寇図巻」;宋素卿東渡日本考;ある明代の知識人の日本認識;嘉靖期・隆慶期海禁緩和までの倭寇政策とその変容;中世後期日本人の海洋活動と東南アジア交易)
第2部 ポルトガル・スペイン・メキシコからの来訪者(渡海者から献策家(アトリビスタ)へ
アルメニア商人は琉球に来たのか?
メキシコ・クエルナバカ市カテドラル
悲惨な海難事件の生存者たち)
第3部 朝貢と外交(敵を知るなら味方から;台湾鄭氏と東南アジア;日本文学のなかの鄭成功;琉球王国における漢詩の受容と展開)
著者等紹介
上田信[ウエダマコト]
立教大学文学部教授/専門領域:中国史・アジア社会論
中島楽章[ナカジマガクショウ]
九州大学人文科学研究院准教授/専門領域:中国社会史・東アジア海域史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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