めぐりあうテクストたち―ブロンテ文学の遺産と影響

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 420p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784861106293
  • NDC分類 930.28
  • Cコード C0098

内容説明

ディケンズから水村美苗まで、シャーロットとエミリの影響を直接・間接に受けた、あるいは何らかの接点を見出しうる同時代および後世の作家・作品を論じ、新たな読みを提示する。「源泉」としてのブロンテ文学の大きさを明らかにする、多彩な論考20篇。

目次

第1部 呼応する(チャールズ・ディケンズ『ジェイン・エア』と『デイヴィッド・コパフィールド』―創作のプロセスを語る自己形成の物語;ジューズベリー姉妹『シャーリー』と『異母姉妹』―『コリンナ』へのオマージュ;ルイザ・メイ・オルコット 憧れの作家シャーロット・ブロンテ―『ジェイン・エア』の影響と変容)
第2部 語り直す(ヘンリー・ジェイムズ『ジェイン・エア』『ヴィレット』と『ねじの回転』―シャーロットの「ラッキー・ボックス」とジェイムズの創造的模倣;ジーン・リース『ジェイン・エア』と『サルガッソーの広い海』―太陽の国の迷い子たち;ダフネ・デュ・モーリア『ジェイン・エア』と『レベッカ』―陰画の奥に秘匿されるもの;アニータ・ブルックナー『秋のホテル』にみる現代女性の苦悩―ロチェスター不在の『ジェイン・エア』を読む;エマ・テナント テクストの戯れが問う女性の幸福―アデールの成長物語を軸として)
第3部 響き合う(D.H.ロレンス『カンガルー』に見られる『嵐が丘』の要素―個と社会の葛藤を描く;イーヴリン・ウォー『ジェイン・エア』と『一握の塵』―英国紳士の受難と贖罪の物語;アイリス・マードック『ジェイン・エア』と『ユニコーン』―-自由と監禁をめぐって;カズオ・イシグロ『ジェイン・エア』『ヴィレット』と『遠い山並みの光』他初期作品―語りの空白にみるシャーロット・ブロンテの名残り)
第4部 変奏する(エセル・カーニー・ホールズワース『嵐が丘』、『フォー・ゲイツのヘレン』、シネマ―増幅される愛と憎しみの物語;ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)アイルランドなるもの―想像力、語り、そして妖精
樋口一葉 『ジェイン・エア』と『大つごもり』の子どもたち―近代の家族探し
河野多惠子『戯曲 嵐が丘』における食、髪、糸―髪を食べさせる
水村美苗 日本近代小説としての『嵐が丘』―『本格小説』の語りの問題)
特別寄稿 『ヴィレット』とメランコリー―ルーシーとポールの性格造形

著者等紹介

惣谷美智子[ソウヤミチコ]
神戸海星女子学院大学教授。関西学院大学大学院文学研究科英米文学専攻博士後期課程単位取得満期退学、博士(文学)

岩上はる子[イワカミハルコ]
滋賀大学名誉教授。明治学院大学大学院文学研究科英文学専攻博士後期課程単位取得満期退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

最近チェックした商品