出版社内容情報
バルザックはフェミニスト、それともアンチ・フェミニスト?同時代の女性作家の作品との比較検討により、文学の豊かさの総体に迫る。
第一部 女性作家を読むバルザック
第一章 バルザック『毬打つ猫の店』とソフィー・ゲー『アナトール』――男性画家に描かれる女性像
第二章 ソフィー・ゲー『レオニー・ド・モンブルーズ』とバルザック――女性登場人物の類似点と相違点
第二部 バルザックを読む女性作家
第三章 バルザック『アデュー』とジラルダン夫人『ポンタンジュ侯爵』――男女反転のアイロニー
第四章 カロリーヌ・マルブティ『危うい地位』とバルザック――文壇のタブーに挑戦する女性作家
第三部 古典を読むバルザックと女性作家
第五章 バルザック『田舎ミューズ』とソフィー・ゲー『エレノール』――コンスタン『アドルフ』をどう書き換えるか
東辰之介[アヅマタツノスケ]
東辰之介(あづま・たつのすけ)1972年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程、パリ第七大学DEA課程修了。博士(文学)。現在、駒澤大学総合教育研究部准教授。専攻、フランス文学。主な著書に、『バルザック「脳」と「知能」の小説家』(水声社、2009年)、『バルザック生誕二百周年記念論文集』(駿河台出版社、1999年、共著)などがある。
目次
第1部 女性作家を読むバルザック(バルザック『毬打つ猫の店』とソフィー・ゲー『アナトール』―男性画家に描かれる女性像;ソフィー・ゲー『レオニー・ド・モンブルーズ』とバルザック―女性登場人物の類似点と相違点)
第2部 バルザックを読む女性作家(バルザック『アデュー』とジラルダン夫人『ポンタンジュ侯爵』―男女反転のアイロニー;カロリーヌ・マルブティ『危うい地位』とバルザック―文壇のタブーに挑戦する女性作家)
第3部 古典を読むバルザックと女性作家(バルザック『田舎ミューズ』とソフィー・ゲー『エレノール』―コンスタン『アドルフ』をどう書き換えるか)
著者等紹介
東辰之介[アズマタツノスケ]
1972年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程、パリ第七大学DEA課程修了。博士(文学)。現在、駒澤大学総合教育研究部准教授。専攻、フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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