内容説明
従来の英文学研究で取り上げられることが少なかった一七世紀末から一八世紀初めにかけての時代に焦点を当て、文学と政治の両面からアプローチ。詩、劇、政治論説、小説など種々雑多なテクストを読み解くことで、当時の社会像を明らかにする画期的論集!
目次
序章 「石炭あんか事件」―文学の政治性、政治の文学性
第1章 名誉革命史と「言説空間」の位置―政治、文学、公共圏
第2章 柔和なアングリカンと名誉革命―アイザック・ウォルトンの包括的思想を基点として
第3章 「革命がおきたらおしまいだ」―マーヴェル、ミルトン、ドライデンが歌う武力と抵抗のイギリス十七世紀
第4章 舞台の上の名誉革命―トマス・シャドウェル再考
第5章 マシュー・プライアー造反の理―詩人外交官の相対的世界
第6章 日和見主義の政治言説とそのレトリックを探る―ハリファックス、ハーリー、スウィフトと混合政体論
第7章 名誉革命とフィクションの言説空間―デフォー作品における神意の事後性
著者等紹介
冨樫剛[トガシゴウ]
フェリス女学院大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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