内容説明
タイのスラム街における住民組織化運動、天草の出稼ぎ売春婦、シカゴの都市再開発で露呈した貧困層の問題などを取り上げ、構造化された“排除のシステム”を明らかにする。
目次
第1章 アジアにおけるコミュニティの組織化とアリンスキー戦略の影響―タイの都市スラムの住民組織化プロセスの事例を通じて
第2章 東北タイと地域リーダー―地域を変える開発僧
第3章 明日の福祉国家と環境問題―近代日本と水俣の教訓
第4章 近代日本と周縁―浦河「天草」移民団の歴史と現在
第5章 海外醜業婦問題と日本社会の病理性―天草女性に関する基礎的文献を通して
第6章 プルマンとハル・ハウス―企業福祉と地域福祉
第7章 ウッドローンとウッドローン・オーガニゼーション―シカゴにおける都市再開発と黒人と白人
第8章(補論) 中心と周縁―グローバリゼーションは世界を豊かにするか
著者等紹介
佐久間美穂[サクマミホ]
東京福祉大学助教。2006年日本女子大学大学院社会福祉学専攻博士前期課程修了(社会福祉学修士)。所属学会、日本地域福祉学会、東北都市学会
内藤辰美[ナイトウタツミ]
山形大学名誉教授。1971年日本大学大学院社会学専攻博士課程単位取得退学(文学修士)。所属学会、日本都市社会学会、日本都市学会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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