シリーズ来たるべき人類学<br> 人と動物の人類学

シリーズ来たるべき人類学
人と動物の人類学

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  • サイズ B6判/ページ数 363p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784861103254
  • NDC分類 389.04
  • Cコード C0039

内容説明

ヘラジカと話す男、ゴリラに「なる」人間、狩猟者に身を捧げたウサギ…。ヴィヴェイロス・デ・カストロやティム・インゴルド、フィリップ・デスコーラを補助線にして、ペットや家畜としてだけでない、人と動物の関係の多様を探る。

目次

第1部 行為主体性(動物と話す人々;告げ口をするブタオザル―ボルネオ島プナンにおける動物アニミズム)
第2部 分離不能性(西欧におけるハイブリッドとしての怪物―人間と動物を構成要素とするその身体と役割をめぐって;「人間ゴリラ」と「ゴリラ人間」―アフリカ熱帯林における人間=動物関係と人間集団間関係の交錯と混淆;生きているマンダラ―ヴァジュラ・ヨーギニーとサンクの生態宇宙論)
第3部 境界性(隠岐島のばける蛇―または森羅万象に口を割らせること;野生動物とのつきあい方―生物多様性保全におけるツキノワグマとジュゴンの位相)
第4部 越境性(共存を可能にする“境界”の再生産―マサイ社会におけるライオン狩猟とゾウの追い払い;隔離された越境性の再検討―エチオピアの獣害対策におけるローカルな境界認識を手がかりにして;動物にひそむ贈与―人と動物の社会性と狩猟の存在論)

著者等紹介

奥野克巳[オクノカツミ]
1962年寅年生まれ。桜美林大学リベラルアーツ学群教授

山口未花子[ヤマグチミカコ]
1976年辰年生まれ。東北大学東北アジア研究センター教育研究支援者

近藤祉秋[コンドウシアキ]
1986年寅年生まれ。アラスカ大学フェアバンクス校人類学科博士課程(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ハチアカデミー

7
民族学的知見から、ヒトと動物の関係を探る一冊。各論者がそれぞれのフィールドワークによって見聞きしたものを素材に、ヒトが動物をどのように認識し、どのように扱い、どのように共生・または対立をしているのかを探る。特に「動物と話す人々」「告げ口をするブタオザル」からは、科学では割り切れない関係性が提示され、現代の認識を変容させる可能性が見えてくる。ポール・ナダスディ「動物にひそむ贈与」も所収。神話を象徴や隠喩として捉えるのではなく、その妥当性を考慮することの妥当性を探る。シリーズとしても面白い視点。2014/10/23

takao

1
ふむ2018/01/19

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