内容説明
モンゴルの辺境では今、猛烈な勢いでシャーマンが増え続けている。この謎の現象に迫るフィールド調査から、悲劇の歴史に裏打ちされたモンゴル・ブリヤートの特異なエスニシティが明らかになる。
目次
序章 増殖するシャーマン
1章 ポスト社会主義期における宗教とエスニシティ
2章 ルーツ信仰としてのシャーマニズム
3章 シャーマン誕生とルーツ探求運動
4章 創り出されるルーツ
5章 「女性」として想像されるルーツ―粛清の記憶と「ホイモルの女房」信仰
6章 国境を越えるシャーマニズム
終章 解き放たれる「想像の共同体」、紡ぎだされるネットワーク
著者等紹介
島村一平[シマムライッペイ]
1969年、愛媛県生まれ。兵庫県西宮育ち。早稲田大学法学部卒業後、テレビ番組制作会社勤務を経てモンゴルへ留学。モンゴル国立大学大学院社会学研究科民族学専攻修士課程修了。総合研究大学院大学文化科学研究科地域文化学専攻博士後期課程修了。現在、滋賀県立大学人間文化学部専任講師。専攻は、文化人類学・モンゴル研究。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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