内容説明
ぼくはトマ、いいやつ。今から3年以内に、花嫁をさがす。条件は、ショートカットであること…。『髪結いの亭主』の名匠ルコント監督が描く、映画のようにおかしな婚活小説。
著者等紹介
ルコント,パトリス[ルコント,パトリス][Leconte,Patrice]
1947年パリ生まれのフランスの映画監督。『タンデム』(87年)や『仕立屋の恋』(89年)で高い評価を受ける。その後も偏愛と官能、軽快と不意打ち、耽美と魅惑、秘密と小粋、失踪と発見、孤独と友情に彩られた独得の映画を数多く発表し現在に至る
桑原隆行[クワハラリュウコウ]
1952年岩手県北上市生まれ。現在、福岡大学人文学部フランス語学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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藤月はな(灯れ松明の火)
83
(辛口感想です)30歳までにショートカットの美女、そして絶対、チューインガムは噛まない女性と結婚したいと願っている主人公。ユーモラスで詩的だが主人公の上から目線にはイラっとした。嘗て「ショートカットじゃないから」と付き合いをそこそこにした女性がショートカットになると「逃がした魚は大きかった」と悔しがり、セフレの結婚式での美しさから「彼女は絶対、後悔したと自分の基に帰ってくる!」と思い込む姿には呆れ果てるしかない。しかも電車内で出逢った女の子を尾行してその様子を彼女に伝える場面は恐怖しか感じません。2019/03/26
livres
3
脳裏に浮かぶ映像は、なんとなく素敵なんだけど、意味をよく考えると、今いちパッとしない。27歳のトマが、まずちょっと不気味だ。「ショートカット好き」は度が過ぎて偏執狂的だし、お母さんの言動も、キャラクターの確立というより病的だ。職場の3人の設定も、親友の設定もありふれている。この本、面白い???たぶんつまらない。でも、トマにフランスの可愛い人気俳優を当てはめたら…この監督は、配役を決めてから書いていたのかもね? 2013/02/14
アラ
2
フランス語で読んだらもっとステキな言い回し…ウィットに富んだ文章なんだろうか。ショートカットがいいのはよくわかる。2015/07/05
R176
1
★★☆☆☆読み慣れない海外小説で、やっぱりよく分からんかった。それでも、ハートフルな文体には評価。原文が気になる。読み終わった後に気づいた、装丁家・矢萩多聞さん。今作の装丁はちょっと個人的には、、、2014/10/17
susue
1
ん~これは微妙。映像にしたら面白いのかもしれないけど。2014/04/25