内容説明
王道の日本文学から、萩原朔太郎・瀧口修造の詩作品、穂村弘やJ文学まで、縦横に「読む」。気鋭の批評家・詩人、待望の論集。
目次
第1部 近代文学研究―テクスト解読と方法をめぐる問題(「硝子」の詩学―木下杢太郎における物質的想像力の一面;鴎外文学における“悲哀”―女性的要素と父性倫理を止揚するもの;佐藤春夫解読―文学のなかのスキゾフレニーとパラノイア ほか)
第2部 詩的言語の臨界点―萩原朔太郎と瀧口修造(萩原朔太郎晩年の言語意識―『氷島』の読み直しと『氷島』以降の可能性;「不可思議な物象」―萩原朔太郎における“リズム”;萩原朔太郎とラフカディオ・ハーン―ふたつの詩魂のふれあうもの ほか)
第3部 近現代文学を読む(和文体の自意識家―樋口一葉覚書;俳人芝不器男論―ミニマルなものの力;“物象”とはなにか―丸山薫の初期詩篇をめぐって ほか)
著者等紹介
林浩平[ハヤシコウヘイ]
1954年和歌山県生まれ。詩人、恵泉女学園大学特任准教授。東京大学法学部卒業。NHK勤務の後、早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。文筆活動のほかにテレビの文化番組の企画・演出や美術館企画のコーディネートなども手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。