永井荷風ゾライズムの射程―初期作品をめぐって

永井荷風ゾライズムの射程―初期作品をめぐって

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  • サイズ A5判/ページ数 269,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784861102226
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

内容説明

生物学的リアリズムや自由間接文体などのゾラの技法を、荷風はいかに摂取し、実践したか。テキストの精緻な読解と多角的な検証によって、荷風の初期作品にあらたな光をあてる比較文学的論考。

目次

序章(荷風と日本自然主義の初期段階;荷風のゾライズムを検証する意味 ほか)
第1章 初期作品の生成過程―執筆時期の推定を中心として(『地獄の花』の脱稿時期;『地獄の花』におけるゾラ『制作』からのエピソードの摂取 ほか)
第2章 永井荷風と“自然主義”―その理解と実践という視点から(『実験小説論』をこえて;初期作品執筆当時の荷風の英語力 ほか)
第3章 ゾラからの文体論的影響―自由間接文体の摂取を中心にして(特異な文体;自由間接文体と語り ほか)
終章(荷風のゾライズム;換喩的想像力 ほか)

著者等紹介

林信蔵[ハヤシシンゾウ]
1979年、京都市生まれ。2002年、名古屋大学文学部卒業。2004年、京都大学人間・環境学研究科修士課程修了、同研究科博士課程に進学。2009年、同研究科にて人間・環境学博士号(課程博士)取得。現在、京都大学非常勤講師、フランス国立極東学院(EFEO)京都支部非常勤職員。専門は、日仏比較文学・比較文化史、永井荷風、文体論等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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