内容説明
フーコー、ドゥルーズ、デリダ、ネグリの後に、だれも知らないサルトルが姿を現す。「後期」マルクスの疎外論が、サルトルとの邂逅により新たな命を吹き込まれる。真の民主主義と自由の実現をもくろむ思想の挑戦。
目次
見えない『他者』の支配の陰で
第1部 「他」と「多」と「差異」の哲学(ポスト構造主義の射程と限界;前期サルトル―「他」と「多」と「差異」の哲学へ)
第2部 見えない『他者』と複数の自律(マルクス―物神性論のはらむ困難)
著者等紹介
北見秀司[キタミシュウジ]
1960年生まれ。1994年東京大学大学院人文科学研究科仏語仏文学専門課程博士課程、単位取得の上、満期退学。1996年パリ第10大学(ナンテール)哲学科博士課程修了。文学・人文科学博士号(専門、哲学)取得。現在、津田塾大学国際関係学科准教授。2008年4月より1年間パリ・ソルボンヌ大学(パリ第4大学)外国人研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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