フランス革命を旅したイギリス人―リグビー博士の書簡より

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 226p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784861101717
  • NDC分類 293.5
  • Cコード C0022

内容説明

1789年、イギリス人医師エドワード・リグビーは、革命のさなかのフランスをはじめ、ヨーロッパ各地を旅する。バスティーユ襲撃の貴重な記録を含む、各地の政情、産業、景観、そして人々との会話を平明に描写する彼の書簡は、当時から盛んだったヨーロッパの文化交流・人的交流をいまに伝える。

目次

第1章 ドーヴァーの印象―7月2日‐7月18日
第2章 マリー・アントワネット―8月11日の手紙に加筆したものとリグビーの日記の抜粋
第3章 バスティーユ襲撃―8月11日の手紙の続き
第4章 死体置き場―8月11日の手紙の続き
第5章 パリ脱出―8月11日の手紙の続き
第6章 リヨンに到着―7月21日‐7月26日
第7章 プロヴァンス地方―7月27日‐8月2日
第8章 「フランスを離れるのは残念だ」―8月2日‐8月11日
第9章 ジュネーヴ―8月11日‐8月17日
第10章 アルプスの日の出―8月17日‐8月25日
第11章 イギリス帰国―8月26日‐9月9日

著者等紹介

リグビー,エドワード[リグビー,エドワード][Rigby,Edward]
1747‐1821。ランカシャア州チョウベントに生まれ、ランカシャアに隣接するチェシャア州にあったウォリントン・アカデミーで教育を受けた。15歳になると彼はノフォーク州の中心都市ノリッジへ行き、母方の親戚であった外科医デイヴィッド・マーチノーのもとで修業したのち、ロンドンで勉学を続け外科医組合員の資格を得た。その後ノリッジにもどって開業し、他方で同市の市会議員になったり慈善医学協会を創立するなどして活躍。農業家としても活動した。1789年7月14日のバスティーユ襲撃時にパリにいて鮮やかな記述を残している

川分圭子[カワワケケイコ]
1963年生まれ。1992年、京都大学大学院文学研究科博士後期課程西洋史専攻研究指導認定退学。現在、京都府立大学文学部准教授。イギリス近代史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タミイ

4
1789年7月14日、バスティーユ襲撃で仏革命が勃発した際パリに居合わせた旅行中のイギリス人医師が綴った紀行書簡集。偶然にも革命クライマックスの目撃者となった著者が観察したパリの街中や群衆の描写は実に生き生きと写実的だ。包囲されたパリで度重なる足留めや下層民からの侮辱を受け、結局は脱出を諦めて留まり暴動の追情報を収集する様子などもまさにライヴレポートの感あり。地方田園地帯の記述では、革命初期でも土地が肥沃で美しく人々はよく働き陽気で幸せそうという、意外にも豊かな印象がリアルに伝わってきて興味深かった。2016/01/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/200882
  • ご注意事項

最近チェックした商品