学校身体の管理技術―規律訓練から環境管理へ

学校身体の管理技術―規律訓練から環境管理へ

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  • サイズ B6判/ページ数 213p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861101519
  • NDC分類 374
  • Cコード C0037

内容説明

生徒の自由か、社会の秩序か。学級崩壊、いじめ、犯罪、有害情報を管理すべく情報技術の要塞と化す学校。なぜ道徳教育は失効し監視技術が台頭したのか。社会の成熟化に応じた教育の変容とは。フーコー、ドゥルーズ、レッシグなどを援用しつつ教育問題を検討する。

目次

プロ・ロゴス―「大きな物語」の終焉と子どもの変容
1 学校身体と子どもの変容―役割ゲームから欲望ゲームへの移行(教育関係のタイプと移行;「生徒らしさ」という物語―役割ゲーム;「生徒らしさ」と「自分らしさ」の分水嶺―「有人」と「無人」;「自分らしさ」という物語の構築)
2 学校身体と管理技術の変容―規律型権力からコントロール型権力への移行(管理技術の三つのタイプ;パノプティコンと規律型管理技術―“私”による“身体”の疎外;規律型管理技術の強化装置としてのカウンセリング―“私”の純化と“身体”の縮小化;“超パノプティコン”と環境管理型社会の到来―“身体”による“私”の疎外)
3 高度情報消費社会と学校の変容(学校学習の時間‐空間的拡張―学校から生涯学習へ;生徒評価の変容―偏差値から内申書へ;学校カウンセリングの変容―問題行動の指導から問題傾向の予防へ;学校不適応生徒への対応の変容―躾から脳障害へ;コミュニケーション型権力への捕獲―監禁施設から開放施設へ;インターネットによる学校および教育関係の変容―安心から信頼へ;監視社会の寵児としての地域安全マップ―その解読法)

著者等紹介

中井孝章[ナカイタカアキ]
1958年大阪府生まれ。筑波大学大学院・博士課程教育学研究科退学。大阪市立大学生活科学部助手、講師、助教授を経て、同大学大学院生活科学研究科教授。学術博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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