出版社内容情報
本書は場面緘黙のある特に幼児期児童期の子どもを対象にした心理治療マニュアルです。方法論としては刺激フェイディング法と段階的エクスポージャー法を中核的な技法とし、クリニックをベースに家庭や学校や地域場面で子どもと親と担任が協力して宿題を実施し、その達成度に基づいて次のステップを作成するというものです。この治療マニュアルの最大の特徴は、20 回のセッションを標準としている点です。監訳者の教育相談の経験では、学校場面で会話が可能になり、大きな困難が解消するためには、月1、2 回の来談で1 年以上を要することが一般的ですが、本書を読むと、刺激フェイディング法と段階的エクスポージャー法に基づき、スモールステップがきめ細かく設定されていることがよくわかります。また、子ども自身の達成感を確認しつつ、前に進む方法論であることがよくわかります。??「監訳者あとがき」より
第1 章 セラピストのための基礎知識
第2 章 治療開始前のアセスメントと心理教育(親セッション)
第3 章 セッション1:治療への導入とラポート形成
第4 章 セッション2:ラポート形成、ご褒美システム、感情チャート
第5 章 セッション3:クラスチャート、会話はしご、エクスポージャー練習
第6 章 セッション4 ? 9:初期のエクスポージャーセッション
第7 章 セッション10:治療の中間セッション
第8 章 セッション11 ? 14:エクスポージャーセッションの中間点
第9 章 セッション15:エクスポージャーの継続と主体性移行の開始
第10 章 セッション16 ? 17:主体性の移行に留意したエクスポージャーの継続
第11 章 セッション18 ? 19:エクスポージャーの継続と主体性の移行/これまでの進歩の振り返り
第12 章 セッション20:再発防止と終了
第13 章 治療に当たって考慮すべきこと
付録A エクスポージャー課題の具体例
付録B 治療の前に使用するもの
付録C 治療で使用する用紙
R・リンジー・バーグマン[リンジーバーグマン]
著・文・その他
園山 繁樹[ソノヤマ シゲキ]
翻訳
目次
セラピストのための基礎知識
治療開始前のアセスメントと心理教育(親セッション)
セッション1:治療への導入とラポート形成
セッション2:ラポート形成、ご褒美システム、感情チャート
セッション3:クラスチャート、会話はしご、エクスポージャー練習
セッション4‐9:初期のエクスポージャーセッション
セッション10:治療の中間セッション
セッション11‐14:エクスポージャーセッションの中間点
セッション15:エクスポージャーの継続と主体性移行の開始
セッション16‐17:主体性の移行に留意したエクスポージャーの継続〔ほか〕
著者等紹介
バーグマン,R.リンジー[バーグマン,R.リンジー] [Bergman,R.Lindsey]
カリフォルニア大学デイヴィッド・ゲフィン医科大学院の精神医学・生物行動科学の臨床准教授であり、同大学ロサンゼルス校(UCLA)小児期強迫性障害・不安障害プログラムの副ディレクター。カリフォルニア大学リスニク神経精神科病院小児期強迫性障害集中外来プログラムのディレクターも務めている。1995年にUCLAで臨床心理学の博士号を取得し、間もなくして、新しく設置されたUCLA小児期強迫性障害プログラムに参加した。米国国立精神保健研究所から、場面緘黙の治療法開発のための研究費を獲得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。