内容説明
敵機、敵艦艇が跳梁する“ソロモン海の墓場”を敵を欺いて突破すること幾たびか。孤島の友軍将兵に食糧、武器等を運ぶこと23回。伊号38潜水艦操舵員が綴った鎮魂の紙碑。
目次
伊号三八潜水艦(猛訓練の日々;伊三八潜の航跡;戦陣日記;艦長安久栄太郎中佐;伊三八潜の最後)
第四〇号海防艦(艤装員附を命ず;第四〇号海防艦建造;第四〇号海防艦各分隊の任務;対潜訓練と船団護衛;航海日記(一)
機雷原の海で
青木艦長の思い出
再会
航海日記(二))
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ごいんきょ
4
潜水艦と海防艦に勤務した著者の航海日記とエッセイです。 こんな幸運な艦に続いて乗艦するなんて、著者は全く強運な方です。2017/12/21
nota
2
伊号三八潜水艦(=伊-38)に繰舵員として搭乗していた方が、当時に書いていた日記をもとにした記録−と補遺−。 山本長官の戦死を耳にしたのがいつなのか(5月21日)とか、大戦果を聞いた(昭和18年11月6日)こと、潜水艦なのに輸送艦として運用されていたこと、その任務についてどのように感じていたかなど、実に生々しく書かれている。 あと、本艦が試験運用していた「運荷筒」については、大変に貴重な記録となっている。 のちに勤務した海防艦では、終戦後についた掃海任務と事故(米軍も)についてなど、こちらも貴重な記録だ。2019/10/12