内容説明
もと陸軍少年飛行兵の戦場の空に散った、若き飛行機乗りたちを、万感の思いを込めて悼む鎮魂の書。少年飛行兵12期生の戦いの跡を克明に辿った、感動を呼ぶ、後世に伝える紙碑。
目次
第1部 大空の人柱―風防ガラスの中で
第2部 大空の死闘―航空隊の記録(『陸軍航空隊全史』(第8章本土防空戦)・木俣滋郎著
『太平洋戦争航空史話(上)』(第十一章五式戦対B‐29)・秦郁彦著
『本土防空戦』体当たり戦闘機隊の編成・渡辺洋二著
少飛12期生名簿
飛行第一三戦隊と第十二期生
少飛12期生の関係部隊一覧
年表(昭和一九年一月‐昭和二〇年一二月))
付録1 特攻隊編成および軍用状況
付録2 隊別・特攻隊戦没者名簿
著者等紹介
元島石盛[モトシマセキモリ]
大正13年11月、鹿児島県に生まれる。昭和16年4月、東京陸軍航空学校の第7期生として入校。昭和17年3月、同校卒業。同年4月、宇都宮陸軍飛行学校の少年飛行兵第12期として入校。同年11月、同校生徒課程を卒業。同年12月、任陸軍上等兵。飛行兵として飛行機操縦課程履修。昭和18年9月23日、宇都宮陸軍飛行学校を卒業、同日、熊本県菊池郡泗水村の第三教育飛行隊の九九式軍偵機の操縦未習飛行訓練に移る。同年10月、比島ルソン島バタンガス州のリパ飛行場へ移動。リパ、タルラック、リパ、サンフェルナンド、サン・マルセリーノに移動。南方軍に所属。第3教育飛行隊から第7錬成飛行隊(リパ、サン・マルセリーノからデルカルメン飛行場)、そして最後はマレーのクアラルンプールの第44教育飛行隊で終戦。武装解除、捕虜労働。レンパン島に抑留されて昭和21年7月に復員。最終学歴:熊本語学専門学校本科英語科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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