内容説明
江田島精神の真髄!かつて日本には世界に冠たる武士道精神があった。あの大戦も戦後の驚異的経済発展も裏で支えて来たものは先人たちから受け継いで来た堅忍不抜の敢闘精神であった。本書は最後の海軍兵学校生徒が心魂を傾けて書いた憂国のエッセイ集である。これこそ体験した者だけにしか書けない肺腑を抉る感動的名作である。
目次
衰亡の渕に立たされている日本―祖国愛を再び民衆の手に
新渡戸稲造の書いた武士道と江田島精神
異郷に在って君、武士道精神を忘るること勿れ
落日の多磨墓地に眠る提督たち
回想ミッドウェー海戦と孫子の兵法
映画「プライド―運命の瞬間」感想
海軍機関大尉中島知久平退職の辞
米加田中尉の遺書と三号生徒のロングサイン
次の世代に託すべきもの―防衛大学校出身の若人に期待する
武将と六韜三略―吾々はこれらの中から何を学ぶべきか
サラリーマン生活を通して会得した私の遊びの哲学
栃木中学県道部の先輩原敏夫さんを悼む
仙台入試の頃の思い出
随想二題、生と死と
兵学校時代の思い出とそれからの私―鍛えられた不撓不屈の精神
手許に残された思い出の写真
歴史に留め置きたい海軍の名軍歌の一端と
附属資料(動かざる歴史の証言)
著者等紹介
前沢玄[マエザワヒロシ]
大正15年4月7日生まれ。昭和18年12月県立栃木中学校から海軍兵学校に入校。第75期。昭和25年3月東北帝国大学法文学部卒。同年4月新三菱重工神戸造船所入社。重工、自工の勤務を経て三菱テクノメタル(株)常勤監査役、平成6年6月退社。平成10年11月(財)水交会「水交」編集委員長。同年11年4月病を得て辞任
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