内容説明
本書は、ディアナ号の出航、最初の長崎での交渉開始からこのディアナ号が、宮島より戸田に向かって曳航中、駿河湾に沈んだ地点を解明し、あわせてディアナ号代船ヘダ号の建造、そうしたなかで締結された日露和親条約、ロシア将兵の帰国、密航者の出現など、下田、戸田の民族をも混じえて述べた。日露両国国交開始時の我が国の国内事情と日露両国を繋いだディアナ号の不幸な沈没の事情を明らかにした記念碑的渾身の労作。
目次
第1部 日露交渉の開始(ロシアの開国交渉;嘉永前後の国内情勢 ほか)
第2部 ディアナ号の遭難(ディアナ号の出航;下田の遭難 ほか)
第3部 日露条約締結(宮島から戸田へ;水戸斉昭のロシア兵対策 ほか)
第4部 将兵の帰国(ディアナ号乗組員の帰国;ロシア側の謝意 ほか)
第5部 ディアナ号(ディアナ号の構造;ディアナ号の大砲 ほか)
著者等紹介
奈木盛雄[ナギモリオ]
大正6年、静岡県駿東郡原町原(現沼津市)に生まれる。昭和14年、興亜工学院応用化学科卒業。昭和29年~53年、吉原市役所、富士市役所に勤務
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