出版社内容情報
斯界の第一人者が日常生活と結びついたアーユルヴェーダ(インド伝統医学)の魅力を語り、その軌跡を振り返る。またパンチャカルマ(アーユルヴェーダ治療)についても紹介する。
第1章 回想のアーユルヴェーダ
第2章 アーユルヴェーダとは
第3章 アーユルヴェーダと日常生活
第4章 アーユルヴェーダ治療の現場から
第5章 21世紀の統合医療
近頃はアレルギー性の鼻炎が多くなつています。特にスギ花粉症の治療に、ゴマ油の点鼻法が有効です。アーユルヴェーダでは、この方法をナスヤといい、片方の鼻を指で押さえ、もう一方の鼻の穴にゴマ油をスポイトで二滴入れます。首を反らせのどの奥まで吸い込みます。次に残った鼻の穴に同じようにして油を入れ、吸い込みます。のどに油が流れてくるようであれば、うがいの時と同じようにティッシュに吐き捨てて下さい。ゴマ油は、もし誤って呑み込んでも害はありませんが、なるべく呑み込まないようにして下さい。
皮膚病やニキビにはターメリック入りゴマ油が用いられます。ターメリックには殺菌、抗炎症作用があり、それが効果を発揮するのではないでしょうか。
(第3章 「アーユルヴェーダと日常生活」より)
高齢化と少子化という深刻な社会問題を背負っている日本の医療に、アーユルヴェーダやヨーガの働きかけが欠かせません。一人でも多くの方々にアーユルヴェーダを知っていただきたいと思います。
内容説明
斯界の第一人者が、日常生活と結びついたアーユルヴェーダ(インド伝統医学)の魅力を語り、その軌跡を振り返る。
目次
第1章 回想のアーユルヴェーダ―三〇年の軌跡(ジャムナガール訪問―アーユルヴェーダ研究のメッカ;高橋澄子さんとジャムゥ(インドネシア伝統医学) ほか)
第2章 アーユルヴェーダとは(アーユルヴェーダの起源;外科学はなぜ衰退したか ほか)
第3章 アーユルヴェーダと日常生活(歯槽膿漏、味覚異常にゴマ油のうがい;ヨーグルト信仰に警告 ほか)
第4章 アーユルヴェーダ治療(パンチャカルマ)の現場から(パンチャカルマ;アーユルヴェーダのハーブと治療薬)
第5章 二一世紀の統合医療(統合医療の提言;健康科学の確立)
著者等紹介
幡井勉[ハタイベン]
1918年大阪生まれ。大阪帝国大学医学部卒。医学博士。東邦大学教授を経て、同大名誉教授。解剖学を専攻する傍ら、中国医学やインド医学(アーユルヴェーダ)に注目、日本におけるアーユルヴェーダ研究及び治療の先駆者となる。日本アーユルヴェーダ学会理事長。東洋伝承医学研究所所長。ハタイ・クリニックにてアーユルヴェーダを取り入れた治療を実践中
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