目次
はじめに 「原発をつくった」責任をあらためて感じて
第1章 いま、学び直したい原発の基礎知識
第2章 次々と露呈した“原子力安全”の嘘
第3章 いのちを第一に考えた技術のあり方
著者等紹介
後藤政志[ゴトウマサシ]
博士(工学)。1989年から10数年間、東芝で、柏崎刈羽原発6号機、浜岡原発3、4号機、女川原発3号機の原子炉格納容器の設計に携わる。2009年に東芝退職。現在は芝浦工業大学、國學院大學、早稲田大学、東京都市大学共同大学院などで非常勤講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちー
6
「知らなかった、知らされなかった、知ろうとしなかったわたしたちが、ここにいる。それらすべてを丸ごと背負って、いま、ここから、再びのはじめの一歩を踏みださなくてはならない」これはこの「クレヨンハウス・ブックレット」の創刊にあたっての言葉だが、まさしくこれから自分が意識し続けていかなければならないと思った言葉だ。「原発をつくった」からこそ、その責任として、原発の欠陥部分を訴えなければならないと著者は語る。制御しきれない物を安全だとは言えない。原発はまさしく人類がまだ手を出してはいけないテクノロジーなのだと思う2013/11/18
Hiroki Nishizumi
3
参考になった。やはり原発は現代の人類の英知ではコントロールできない。「事故などが起こったときの影響が多大なものに関しては、基本的に社会が、それを使うひとたちが主体になって決めなくてはいけないと思います。」「ようするに耐圧ベントをつけるということ自体、『放射能をみなさんにまきますよ』と宣言していることなのです。」「利益を受けるひと、被害を受けるひとが一致しなければいけない。誰かの利益のために、ほかの誰かが被害を受けるのは、許されないことです。」2013/10/14
Mao
1
現場の人たちが「すぐに全廃」と言っているのに、聞こえない振りをして自らの利益にだけ執着するムラの力の方が強いのは納得行かず。2012/03/16
Akira Nagata
0
筆者は元技術者というが、そもそも危険なものを提供しているという意識はあったのか問いたい。とはいえ、今、どういうリスクにさらされているのかはとてもわかりやすく書いてあります。2012/11/15
Daisuke.Ogawa
0
この本の著者は格納容器の設計携わった人物。故に原発の構造や内包する問題点を冷静に捉え、嘘偽り無く且つ解り易い文章で表現されている。多くの人達に一読をお薦めしたい良書。2012/08/05
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